Japan Print Association Executive Committee and Japan Print Association will present an international prints exposition, "Prints Tokyo 2012" for our 80th anniversary of the foundation of the association.

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展覧会概要

 社団法人日本版画協会は本年創立80周年を迎えるにあたり国際版画展『Prints Tokyo 2012』を開催致します。
 これは、2012年10月5日~19日に行われる第80回記念版画展会場内に特別会場を設け、当協会メンバーから推薦された世界中の優れた作家による高水準の展覧会を実現するものです。

- 展覧会名
Prints Tokyo 2012 International Print Exhibition Tokyo 2012

- 期間
2012年10月5日(金)~10月19日(金)(8日、15日(月)休館予定)

- 主催
社団法人日本版画協会国際交流部Prints Tokyo 2012実行委員会

- 会場
東京都美術館 日本版画協会主催 第80回版画展特設会場

- 後援
東京都、NHK厚生文化事業団、町田市立国際版画美術館

- 助成
財)花王芸術化学文化財団

出品規定

版画作品(技法、内容は特に限定せず。デジタルデータのみの出品は不可)であること

- 出品作家
社団法人 日本版画協会会員・準会員63名により推薦された海外作家118名を展示

- サイズ
展示壁幅 150cm 以内

- 出品点数
1人1点

- 展示点数
118点

企画主意

『プリンツ東京2012』の目指すもの

日本版画協会は版画の国と言われるこの日本で、80年という長い年月を、版画の普及と制作者育成による、芸術文化の向上に多大な功績を残してきました。その活動は国内のみにとどまらず、海外との文化交流にも大きく寄与してきたのです。近年では、2007年に天野純治氏を実行委員長として、「Prints Tokyo 2007」を開催し、東京ビエンナーレ以降初めて東京都心で行われる国際コンクールの開催を行いました。世界50カ国、834名のアーティストからの応募があり、厳選な審査の結果120名の入選作品を展示し、集客数も本展と併せ13,573人と大変盛況な結果を得ました。
 そしてこの度の80周年記念でも、引き続き「Prints Tokyo」を開催します。今回の国際展『プリンツ東京2012』は、コンクールではなく、日本版画協会の会員・準会員からの推薦によって世界各国から集められた118点の作品を展示します。展示に併せ、シンポジウムも企画し、国際的な意見交換も行われます。本協会は、会員・準会員合わせて400名を超えるメンバーで構成されており、その多くが海外とのネットワークを築いています。その方法は個展やグループ展に止まること無く、公開制作やワークショップ、シンポジウム、チャリティーイベント、ボランティアに至るまで様々な形で行われています。また、本協会は多くの会員を海外研修制度に推薦し、様々な地域に送り出してきました。今回の国際展は、そのような会員・準会員の個々のネットワークを結集することで、多面的で新鮮な広がりのある版画展を目指しています。
 実行委員会では、より多くのメンバーに推薦してもらうために、一人が推薦できる作家を3名までとしました。複数の会員・準会員から重複して推薦される作家も少なくありませんでした。しかしそのような場合には実行委員会で調整いたしました。このような方法は、特定の審査員による選別がなく、決まった方向性を持つものではありません。審査員よる基準を設けないことは、水準を担保する意味において冒険でもあります。しかし私たちはそこに可能性を見出そうとしています。ひとつの視点でなく、多視点からの価値観を包容する展覧会を立ち上げました。日本版画協会は強い個性を持ったメンバーによる集団であり、そしてそのメンバーの見識を頼ることこそ、平準化した価値を問い直し、これからの版画の未来を切り開いていくものだと思っています。
 私たちは、昨年の東北関東大震災によって、これまでの社会構造に様々な問題提起がなされると同時に、あの出来事で人と人が結びついていることを強く実感しました。そしてその尊さを見直そうと思っています。今回の展覧会は人と人の絆を頼りにして、集められた作品ばかりです。推薦者は、作家とのコンタクトから額装、搬入、展示、搬出、返送までのすべてを担当します。作家個人の視点で世界各国から優れた作品を選び、展示に至るまでのすべての行程を海外と日本の作家の共同作業より行なうことに意義があります。私たち実行委員会は、日本版画協会の80周年記念として、個人の作家同士が志を持って結成したこの会の原点に、世界中の作家と共に立ち返りたいと考えています。

『プリンツ東京2012』実行委員長 遠藤竜太

ご挨拶

〈Prints Tokyo 2012 〉の開催によせて推薦者、出品者に対し衷心よりお祝いを申し上げます。

 本来でしたらこの国際展の主旨について申し上げるところですが、それは実行委員長の挨拶に譲ることにして、ここでは日本版画協会の概要を記して、多くの方々の当協会に対するご理解をいただくように努めることにします。

 社団法人 日本版画協会は、1931年に、石井鶴三、山本鼎、織田一磨、恩地孝四郎外の日本創作版画協会会員29名、岡田三郎助、大久保作次郎外の洋風版画会同人6名、および梅原龍三郎、長谷川潔外の無所属作家6名の、当時版画に携わる作家たちの大同団結、協力一致の組織として岡田三郎助を会長にして設立されました。
 同年の第一回展を開催してより今日まで、1934年のパリにおける版画展準備の年と、1945年の終戦時の混乱期を除き、本年の第80回展まで休みなく活動を続けてきました。

 日本版画協会設立の趣旨はその前身である日本創作版画協会を引き継ぐものでしたが、その三本の柱のうち、第一の〈帝展に版画を受理せしむる事〉はいちはやく実現して版画芸術の正当な価値観を世に問い、第二の〈東京美術学校に版画科の新設の要請〉は、その後の多くの先輩諸氏のたゆまぬ努力によって、美術系の大学に版画科、版画コースが設けられるようになり活気あふれる現在の状況を見るにいたりました。

 そして第三の柱〈国際展開催と日本版画の国際化を計る〉は、前述のフランス政府後援によるパリでの「日本現代版画とその起源展」を皮切りに、1936年から翌年にかけては、アメリカ各地からロンドン、リヨン、ワルシャワ、ベルリンに「日本現代版画展」を巡回し、戦後もそれらの活動に続いてオーストラリア、メキシコ、サン・サルバドル、アメリカ、イスラエル、ユーゴスラヴィア、スイス、スエーデン、台湾、ニュージーランド等各地で日本版画協会の海外展を開催してきました。また国内では1976年のフランス現代版画展をはじめとして1977年オーストラリア、1980年中国、1991年メキシコ等々、近くは2006年にタイ、2008年にアメリカ現代版画の特陳をし、1985年から3年にわたった〈ハンガ・アニュアル〉国際公募展、2007年には〈 Prints Tokyo 2007 〉として国際公募展とあわせて国際版画シンポジウムを開催、版画の国際化に寄与してきました。

 この度第80回記念展の特別企画として催される〈 Prints Tokyo 2012 〉展は、それらの国際展を引き継ぐもので、今日的な新しい視点による特別展と位置づけられます。こうした活動は協会設立趣旨に則ったものであると同時に国際交流、国際親善に資するものであります。

 現在、名誉会員5名、会員220名、準会員197名を擁す日本版画協会は、その前身である日本創作版画協会から数えると90余年の長きにわたって活動を継続してきたことになります。それはこの国の浮世絵に次ぐ現代版画芸術のあゆみそのものといえましょう。たえず先人の努力を継承、顕彰し、また研究、発展させるとともに数多くの新人作家を育成しながら歴史をつくってきました。わが国では職能集団的性格をもつ党派を超えた唯一の社団法人の版画家団体として、国内外の現代版画界へ大きな影響を与えつつ、幅広い芸術活動を繰り広げ続けて,この世界にたしかな足跡を印してきました。

最後になりましたが、本企画実現のために助成と後援を賜りました財団、関係諸機関、関係者各位に心より感謝申し上げて挨拶とします。

社団法人 日本版画協会 理事長 中林忠良

実行委員

【実行委員長】
- 遠藤 竜太

【執行部】
- 上田 靖之
- 岡田 まりゑ
- 八木 なぎさ

【実行委員】
- 岩切 裕子
- 倉地 比沙支
- 近藤 憲昭
- 佐竹 邦子
- 清水 美三子
- 鈴木 吐志哉
- 関 雅治
- 爲金 義勝
- 西川 洋一郎
- 馬場 知子
- 結城 泰介

日本版画協会について

 社団法人日本版画協会は、1931(昭和6)年に、石井鶴三、織田一磨、恩地 孝四郎ら日本創作版画協会の会員28名、岡田三郎助、大久保作次郎ら洋風 版画会の同人4名、および梅原龍三郎、長谷川潔ら無所属作家11名の、当 時版画に携わる作家たちの大同団結によって設立されました。
 同年、第一回展を開催してより今日まで、1934(昭和9)年のパリにおける 版画展準備の年と、1945(昭和20)年の終戦時の混乱期を除き、本年の第80回版画展まで休みなく活動を続けてきました。 国際的な活動としては、前述のフランス政府後援によるパリでの『日本現代版画とその起源展』を皮切りに、1936年から翌年にかけては、アメリカ各地からロンドン、リヨン、ワルシャワ、ベルリンに『日本現代版画展』 を巡回し、戦後もそれらの活動に続いて、オーストラリア、メキシコ、サ ン・サルバドル、アメリカ、イスラエル、ユーゴスラヴィア、スイス、ス ウェーデン、台湾、その他各地で日本版画協会の海外展を開催してきまし た。また国内では、近いところで2006年にタイ、2008年にアメリカ現代版画の特陳をし、2007(平成19)年には『Prints Tokyo 2007』として国際公募を、あわせて国際版画シンポジウムを開催、版画の国際化に寄与してきました。
 現在、225名の会員、199名の準会員を擁す日本版画協会は、我が国では唯 一の、職能団体的性格をもつ版画家集団として、国内外の現代版画界へ大きな影響を与えつつ、幅広い芸術活動を繰り広げ続けこの世界に確かな足跡を印してきました。 毎年開催している展覧会の国内公募部門では、新しい才能の発掘を目的とし、近年の版表現の意味を問い直し、伝統的な技法による表現から版表現 の可能性を追求した斬新なものまで全てを受け入れ、新人作家の育成はもとより創造的な作品を世に送ることを目指しています。

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